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糖尿病教室

糖尿病の食 "テーラーメード食事療法" のすすめ

1.はじめに
2. 炭水化物制限食との出合い
3. 栄養素の代謝を考える
4. インスリンの働きと炭水化物制限食の関係は
5. 理にかなっている炭水化物制限食
6. 炭水化物制限食の考えに落とし穴はないのか
7. 炭水化物制限食の要点‐糖の代謝から脂肪酸の代謝への変換
8. 糖尿病食としての地中海食
9. 糖尿病食としてのエビデンス
10. おわりに


糖尿病食としてのエビデンス

では、従来の糖尿病食である「脂肪制限食(低脂肪食)」と、「炭水化物制限食(低炭水化物食)」と「地中海食」では、どちらが糖尿病の養生にいいのでしょうか。

最近、「ニューイングランド医学誌」に興味ある調査の結果が報告されています。この3種類の食事療法のいずれかを、肥満の人と糖尿病で太っている人に取ってもらい、減量効果と糖や脂質の関連の指標にどのようにいい効果をもたらしたかを調べました。

結果は私たちが予期したものとは違っていました。「炭水化物制限食(低炭水化物食)」と「地中海食」は「脂肪制限食(低脂肪食)」に比べて、減量効果はよく、しかも長続きしました。また、前の二つの食事療法は、糖や脂質に関係する指標にもいい効果がでていました<図4>。

このことは、糖尿病食の選択肢が増え、従来の糖尿病食だけでなく、炭水化物制限食や地中海食が有効な糖尿病食になることをはっきり示しています。

献立に幅ができ、その人の好みにより合わせることができるという点で、炭水化物制限食や地中海食の方がすぐれていると言えます。

糖尿病の食事療法もテーラーメード療法の時代になったと言ってもいいでしょう。その方の糖尿病の状態や好みに応じて、食事療法を選択できるのです。
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